ファンから考えるマーケティング 『ファンベース』佐藤尚之
『ファンベース ー 支持され、愛され、長く売れ続けるために』佐藤尚之
【ファンベース】という著者が提唱するマーケティング手法について語られています。
新書の割にしっかり、理論から具体例まで丁寧に書かれている印象。
まず、ファンベースとは、
“ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方”
ということです。
ファンビジネスやファンマーケティングとは違い、
ファンをベース(支持母体・土台)として、
新たな価値、さらなる未来の価値をつくりあげていくという考え方。
こういった考え方は、少子化や情報の反乱、広告の信頼性が落ちていることなどから、
パレートの法則から、20%かそれ以下の顧客が売り上げのほとんどを占めていることに着目し、さらなるLTVを狙う。
またファンからのオーガニックな口コミやお勧めなどを通し売り上げも上げていく。
そういった手法について解説。
具体的な方法として、
自社・自社商品のファンを作る、また既存のファンを維持しさらなる顧客満足の向上を目指すため、
「共感」「愛着」「信頼」
を、ベースにして短期的施策から中長期的施策をうまく繋ぎ会わせて顧客との接点を持っていくべきということです。
なかなか読みやすく、マーケティングだけでなく、セールスにも役立ちそうな一冊です。
【内容】
人口急減やウルトラ高齢化、超成熟市場、情報過多などで、新規顧客獲得がどんどん困難になっているこの時代。
生活者の消費行動を促すためには「ファンベース」が絶対に必要だ。
それは、ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方であり、
その重要性と効果的な運用の方法を、豊富なデータや事例を挙げて具体的に紹介する。
『明日のプランニング』に続く、さとなおの最新マーケティングの必読書。