マーケティングを学ぶ!書籍・検定・レビュー

マーケティングを勉強中。アラサー出版社勤務のブログ。

『バグトリデザイン 事例で学ぶ「行為のデザイン」思考』村田智明 デザインと商品企画に効く!?

『バグトリデザイン 事例で学ぶ「行為のデザイン」思考』村田智明


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人の行為の中に「バグ」を見つける。

 

この視点が商品・サービスを考える上で重要なものになることがハッキリとわかる良書。

 

この本を読んで「バグ」に目を向けるという意識を持つだけで、何気ない日常に問題が浮かび上がってくるようになります。

 

ふんわりと、商品・サービスの改良のために不便益を探すよりは、

 

問題を「バグ」とキャッチーに定義し、

「バグ」の種類や原因を系統立てて理解することでより効率的に、効果的に、より素晴らしい商品・デザインを構築するヒントを得ることができると感じます。

 

本書で提示される6つのバグ

非効率のバグ

迷いのバグ

矛盾のバグ

負環のバグ

心理のバグ

誤認のバグ

 

バグの原因となる6つの因子

プロセス因子

属性因子

慣性因子

記憶因子

環境因子

不適正因子

 

これらのバグと原因を掛け合わせた思考は、

仕事だけでなく日常生活でも役に立ちそうです。

 

また、デザインやバグの抽出、改善に関するワークショップの進め方が丁寧に解説されており、

思考法のワークシートがダウンロードできたりと、実践へのサポートもされていて、

至れり尽くせりです。

 

管理職から商品企画の実務社員まで、

とても、参考になる書籍です。

 

内容

人の行為に注目すれば、あるべきデザインが見えてくる。P&G、コクヨMicrosoftPanasonicLIXIL富士通、Aprica、オカムラオリンパス村田製作所、NOLTY、SAMSUNG大阪ガスなど、多くの企業や自治体、大学などが導入した「行為のデザイン」に基づく実際の商品・サービスの事例をふんだんに解説。

 

『炎上とクチコミの経済学』SNSマーケティングに必要な知識

『炎上とクチコミの経済学』山口真一


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ここ数年、テレビやマス広告の有効性に疑問を持たれるなかで、

SNSでの発信を通じてのマーケティング、プロモーションの重要性が叫ばれています。

 

特にアメリカで成功したSNSマーケティングや、インフルエンサーと呼ばれる人がSNSでのバズらせ方を書いた本なども多数出版されていますが、

 

そもそも、ネット上で交わされているクチコミ、SNS投稿、またはネガティブな意味での炎上を引き起こしている人たちは、

どういう人たちなのか?

ネットで物事が拡散される仕組みというものはどういうものなのか?

 

まずそこを疎かにしてうわべだけのテクニックに頼るのは危険であり、効果が薄いのかもしれない。また、効果があっても一度だけで繰り返し成功することは難しい。

 

そこで、学術的にネット空間で起こっていることを分析した本書はマーケティングにおいても参考になります。

 

 

炎上の参加者は0.5%

クチコミ利用者は多くない

ネット世論はさほど信用できない

クチコミは極端なものが投稿されやすい

クチコミは利用直後の投稿が多い

炎上はバカな暇人ではなく、年収が高く役職のある人が多く関わっている

上の原因はストレス発散や悪意ではなく正義感から

炎上を拡散するのはマスメディア

実名制にしても匿名にしても炎上はおこる

 

などなど、イメージとの乖離を埋めることで、

有効に顧客の意見を分析し、ネットマーケティングに生かせるはず。

 

 

本の後半は炎上防止と対策についてのマニュアルもご丁寧にまとめられています。

 

著者の予想ではこの情報社会、SNSでの拡散などは発展途上でありこれからもまだまだ付き合うことになるだろうということです。

 

一過性の流行りではなくこれからますます重要性が増すであろう現象に取り残されないように読んで損はないはずです。

 

 

 

 

●他にも多数マーケティングに役立つ書籍を紹介しているので是非ご覧下さい!!

 

 

『実戦BtoBマーケティング』戦略BASiCSで法人マーケティングを攻略

『実戦BtoBマーケティング』佐藤義典

 


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本書「はじめに」でも言及されているように、

マーケティング本はBtoCのビジネスを想定されて書かれたものが多く、

BtoBはおまけ程度だったり、

堅苦しい学術書めいたものが多かったりします。

 

『実戦BtoBマーケティング』は真正面からBtoBを扱っていて、

しかもわかりやすく、事例や実践法も豊富なので、とっつきやすい良書です。

 

著者が、他の著作でも提唱している、

 

「戦略BASiCS」

 

を、利用し法人向けマーケティングの実践方法をまとめています。

 

戦略BASiCSとは

B→battlefield 戦場、競合

A→Asset 独自資源

S→Strength 強み

iは語呂合わせで

C→Customer 顧客

S→Selling message メッセージ

これらを意識して戦略を構築していくことが、

お客様に選ばれる結果を生み出すということです。

 

各論は書籍に任せるとして、

 

特に強調されているのは、

「顧客起点」

ということです。

 

ありきたりではありますが、

独自資源にしろ、強みにしろ、

全て、「顧客にとってのベネフィット」を意識したものでなければならない。

選ぶ理由になっていなければ、強みとも独自資源とも言えない。

 

ベネフィットについては多くのページで言及されていて、

いわゆる『ドリルを売るなら穴を売れ』というやつですね。

 

基本的なマーケティングの戦略は王道といえるものがほとんどですが、

上手くBtoBならではの特性、営業方法などもまとめられているので、

 

タイトルの「実戦」という通り明日から使えるヒントが詰まった一冊です。

 

《内容》

なぜあなたの商品は「お客様に選ばれない」のか?なぜあなたの営業が「お客様に刺さらない」のか?BtoB企業の経営者、法人営業、商品開発、企画部門の方の必読書。法人顧客に選ばれ、頼られる存在になれる「5つの秘訣」を徹底解説。

 

 

 

 

●他にもマーケティング関連書の紹介をしているので是非ご覧下さい!

 

 

『データサイエンス「超」入門』嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい

『データサイエンス「超」入門   嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい』

松本健太


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タイトルの通り、

データサイエンスに興味を持つ人、

持ったけど数学に挫折して諦めた人、

マーケティングにデータを取り入れたい人、

様々な人に、面白くデータサイエンスとの向き合い方を教えてくれる一冊。

 

本書では、

ネットと大手マスコミの世論調査の乖離、

アベノミスクの効果、

東日本大震災からの復興、

若者の○○離れは正しいか?

 

など、知的好奇心を掻き立てられる事象を取り上げ、

データを検証し、仮説や問題解決に役立つデータの向き合いかたを教えてくれます。

 

 

やはり、本は役に立つことが一番ですが、

読んで面白いというのもビジネス書に求められる要素になってきていると思います。

先日『影響力の武器』という心理学の名著を読みましたが、

めちゃくちゃ分厚い本にも関わらず、面白さですぐ読めてためになったのを思い出します。

そんな歴史的名著と比べるのも変ですが、

このデータサイエンス超入門も面白く学べて凄く良い本だと思います。

 

 

内容的には、

データとの向き合い方、

偏った数字や、人間のバイアスに注意することなど、

小難しい数式はおまけ程度にあるだけで、

分からなくても本筋はOKなので、構えなくても大丈夫です。

 

データサイエンスを学ぶのであれば、

数式の意味くらいは知っておいた方が良いでしょうが、

計算は今時手作業でやるようなものでも無いので、理屈だけ知っておけば大丈夫そう。

 

アメリカで最もセクシーな職種として、データサイエンティストが選ばれるなど注目の分野なので入門だけでも知っておいて損はないはずです。

 

内容

世界は今、噓とフェイクに満ちあふれている。
ニュースも、ウェブ検索も、専門家の言うことも、鵜呑みにすれば騙されてしまう。

本書は今もっとも注目を集めるデータサイエンティストが、データに注目して「噓を見抜く技術」を解説!

世論調査の結果はなぜ各社異なるのか?
アベノミクスによって景気は良くなったのか?「最近の若者は……」論の誤り
本当に地球は温暖化しているのか? ……etc.

新時代の教養「データサイエンス」の入門書として、数学が苦手な人、統計学に挫折した人にもわかりやすい一冊!

 

 

●他にもいろいろマーケティングに関しての本を紹介しているので是非ご覧下さい!!

見込み客獲得のための効率的人脈ネットワーク構築システムを作るには?『紹介の連鎖が永遠に続く(秘)人脈活用術』ボブ・バーグ


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内容

こんな風に「人脈」を利用して顧客を増やすなんて、、、マナー違反でしょうか?一瞬で相手の信頼を勝ち取り、永遠に続く紹介の連鎖を生み出し、出会った人脈をお金に変える、、、20年以上効果実証済みの人脈構築&活用術!

 

ユニークな出版方法で独自の路線を突き進んでいる、

ダイレクト出版から邦訳が発行されているアメリカのロングセラー本です。

 

タイトルは人脈活用術となっていますが、

おそらく、バンバン人に会って、名刺を配って、コミュ力重視で懐に飛び込んでいく…

 

そんな典型的な人脈づくりとは、ひと味違うネットワークを構築のシステム化を提唱している本。

 

正直アメリカ特有の部分も無くは無いですが、

どんな職種や仕事をしている人にも活用できる部分は多々あります。

 

内容は書籍に譲るとして、

 

この本が特に役立つであろう人を下記に解説します。

 

①自分で会社をスタートアップし、個人向けビジネスを行っている人  B to C

こういう人なら100%役立つはず。

 

②自分で会社をスタートアップし、企業・団体向けビジネスを行っている人  B to B

個人向けの方が、紹介のハードルが低くなりやすいと思いますが、B to Bにも特化した方法も言及されています。80%くらい役立つはず。

 

③小規模会社の営業・マーケティング部門長レベルの管理職

会社における販売戦略としてこの本で言及されている紹介システムを取り入れることはできると思います。  

70%くらいは役立ちそう。

 

④販売職、営業職、マーケティング職につく人。自分が行う仕事の自由度はそれほど高くないと思うので、この本の内容では思いきりすぎて遂行不可能なことも多い。

ただ、個別のネットワーク作りの手法や、セールスのコミュニケーション術、マーケティング・販促のためのプロモーション術などは役に立つはず。50%は役立つはず。ただその50%に大きな価値はあると思います。

 

 

このように読む人間によって、勉強になる部分は結構変わってくる本ではあると思いますが、著名な作家の本だけあって、

ありきたりな自己啓発的精神論や掛け声に終わらず、

具体的な手法まで言及されているので、

会社全体のプロモーションやセールス、個別のスキルアップに十分役に立つ本であると感じました。

『世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた』 永井孝尚 本当のマーケティングに触れる

『世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた』 永井孝尚


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前作である『MBA必読書50冊』に続き、

マーケティングに特化した名著50冊を要約、紹介したものになっている。

 

『はじめに』で著者が言うように、

日本はマーケティングがまだビジネスシーンにあまり浸透していない。

さらなる成長のために、マーケティングの知識は必須。

その入り口としてこの本は最適。

 

この50冊の要約のなかで、気になったものをさらに読み込むのもいいと思いますが、

 

中には、要約力が素晴らしいのでこの本だけでかなりの部分をカバーできてしまうものもあります。

 

例えば『アイデアのちから』という名著は、

実用的でマーケティングに必須の本で、

結構分厚いですが、

内容としてはこの一冊にある数ページでだいぶカバーできています。

外国人の著書は意外とおしゃべりで、

核心とは別の部分が多かったりするんですよね。

 

また、日本人の著者も入っていて、

山本七平の日本資本主義の精神』や、

大本営参謀の情報戦記』堀栄三 

など、歴史的な本も入っているのは面白い。

 

 

一度読んだ本のおさらいにもなるので、

マーケティング知識を深めたい、これからマーケティングに触れていきたいといういろんな人にオススメ。

 

 

 

 

 

 

内容

10万部突破!
『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』第2弾

「基本から最新理論までこの1冊でつかめる」
『論点思考』『仮説思考』の内田和成教授(早稲田大学ビジネススクール)推薦!

マーケティングを知っているのと知らないのでは『素手モビルスーツと戦う』のと同じである」
IBMで日本のマーケティングマネジャー第1期生として活躍してきた著者がマーケティング力が上がる50冊を厳選し企業事例を交えながら解説する。
レビットやコトラーといったマーケティングの古典・定番書はもちろん、サブスクリプションやサービスマーケティングといった最新マーケティング理論まで紹介。
MBAの内容は気になる」「理論は学ばなくてはと思っていても専門書は難しすぎて読めない」「仕事にどう活用できるかが知りたい」といった忙しいビジネスパーソンのために、
理論だけでなく、仕事に役立てるための実践方法を「セブンイレブンの戦略」「Amazonはなぜ実店舗を作ったのか」といったビジネス実例を紹介しながらわかりやすく解説した1冊。

ファンから考えるマーケティング 『ファンベース』佐藤尚之

『ファンベース ー 支持され、愛され、長く売れ続けるために』佐藤尚之

 


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【ファンベース】という著者が提唱するマーケティング手法について語られています。

 

新書の割にしっかり、理論から具体例まで丁寧に書かれている印象。

 

まず、ファンベースとは、

 

“ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方”

 

ということです。

ファンビジネスやファンマーケティングとは違い、

ファンをベース(支持母体・土台)として、

新たな価値、さらなる未来の価値をつくりあげていくという考え方。

 

こういった考え方は、少子化や情報の反乱、広告の信頼性が落ちていることなどから、

 

パレートの法則から、20%かそれ以下の顧客が売り上げのほとんどを占めていることに着目し、さらなるLTVを狙う。

またファンからのオーガニックな口コミやお勧めなどを通し売り上げも上げていく。

 

そういった手法について解説。

 

具体的な方法として、

自社・自社商品のファンを作る、また既存のファンを維持しさらなる顧客満足の向上を目指すため、

 

「共感」「愛着」「信頼」

 

を、ベースにして短期的施策から中長期的施策をうまく繋ぎ会わせて顧客との接点を持っていくべきということです。

 

 

なかなか読みやすく、マーケティングだけでなく、セールスにも役立ちそうな一冊です。

 

【内容】

人口急減やウルトラ高齢化、超成熟市場、情報過多などで、新規顧客獲得がどんどん困難になっているこの時代。
生活者の消費行動を促すためには「ファンベース」が絶対に必要だ。
それは、ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方であり、
その重要性と効果的な運用の方法を、豊富なデータや事例を挙げて具体的に紹介する。
『明日のプランニング』に続く、さとなおの最新マーケティングの必読書。