『データサイエンス「超」入門』嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい
『データサイエンス「超」入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい』
松本健太郎
タイトルの通り、
データサイエンスに興味を持つ人、
持ったけど数学に挫折して諦めた人、
マーケティングにデータを取り入れたい人、
様々な人に、面白くデータサイエンスとの向き合い方を教えてくれる一冊。
本書では、
ネットと大手マスコミの世論調査の乖離、
アベノミスクの効果、
東日本大震災からの復興、
若者の○○離れは正しいか?
など、知的好奇心を掻き立てられる事象を取り上げ、
データを検証し、仮説や問題解決に役立つデータの向き合いかたを教えてくれます。
やはり、本は役に立つことが一番ですが、
読んで面白いというのもビジネス書に求められる要素になってきていると思います。
先日『影響力の武器』という心理学の名著を読みましたが、
めちゃくちゃ分厚い本にも関わらず、面白さですぐ読めてためになったのを思い出します。
そんな歴史的名著と比べるのも変ですが、
このデータサイエンス超入門も面白く学べて凄く良い本だと思います。
内容的には、
データとの向き合い方、
偏った数字や、人間のバイアスに注意することなど、
小難しい数式はおまけ程度にあるだけで、
分からなくても本筋はOKなので、構えなくても大丈夫です。
データサイエンスを学ぶのであれば、
数式の意味くらいは知っておいた方が良いでしょうが、
計算は今時手作業でやるようなものでも無いので、理屈だけ知っておけば大丈夫そう。
アメリカで最もセクシーな職種として、データサイエンティストが選ばれるなど注目の分野なので入門だけでも知っておいて損はないはずです。
内容
世界は今、噓とフェイクに満ちあふれている。
ニュースも、ウェブ検索も、専門家の言うことも、鵜呑みにすれば騙されてしまう。
本書は今もっとも注目を集めるデータサイエンティストが、データに注目して「噓を見抜く技術」を解説!
世論調査の結果はなぜ各社異なるのか?
アベノミクスによって景気は良くなったのか?「最近の若者は……」論の誤り
本当に地球は温暖化しているのか? ……etc.
新時代の教養「データサイエンス」の入門書として、数学が苦手な人、統計学に挫折した人にもわかりやすい一冊!
●他にもいろいろマーケティングに関しての本を紹介しているので是非ご覧下さい!!