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『炎上とクチコミの経済学』SNSマーケティングに必要な知識

『炎上とクチコミの経済学』山口真一


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ここ数年、テレビやマス広告の有効性に疑問を持たれるなかで、

SNSでの発信を通じてのマーケティング、プロモーションの重要性が叫ばれています。

 

特にアメリカで成功したSNSマーケティングや、インフルエンサーと呼ばれる人がSNSでのバズらせ方を書いた本なども多数出版されていますが、

 

そもそも、ネット上で交わされているクチコミ、SNS投稿、またはネガティブな意味での炎上を引き起こしている人たちは、

どういう人たちなのか?

ネットで物事が拡散される仕組みというものはどういうものなのか?

 

まずそこを疎かにしてうわべだけのテクニックに頼るのは危険であり、効果が薄いのかもしれない。また、効果があっても一度だけで繰り返し成功することは難しい。

 

そこで、学術的にネット空間で起こっていることを分析した本書はマーケティングにおいても参考になります。

 

 

炎上の参加者は0.5%

クチコミ利用者は多くない

ネット世論はさほど信用できない

クチコミは極端なものが投稿されやすい

クチコミは利用直後の投稿が多い

炎上はバカな暇人ではなく、年収が高く役職のある人が多く関わっている

上の原因はストレス発散や悪意ではなく正義感から

炎上を拡散するのはマスメディア

実名制にしても匿名にしても炎上はおこる

 

などなど、イメージとの乖離を埋めることで、

有効に顧客の意見を分析し、ネットマーケティングに生かせるはず。

 

 

本の後半は炎上防止と対策についてのマニュアルもご丁寧にまとめられています。

 

著者の予想ではこの情報社会、SNSでの拡散などは発展途上でありこれからもまだまだ付き合うことになるだろうということです。

 

一過性の流行りではなくこれからますます重要性が増すであろう現象に取り残されないように読んで損はないはずです。

 

 

 

 

●他にも多数マーケティングに役立つ書籍を紹介しているので是非ご覧下さい!!