煩悩×マーケティング 『人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学』松本健太郎
内容
話題のデータサイエンティストが解き明かした、大ヒット&大ブームの「悪魔の法則」…人間の50%はクズである!「キレイごと」より「本音トーク」がウケる理由、「メガ盛り」が食べたいのに「サラダ」が欲しいと嘘をつく心理、人々を新型コロナ論争に駆り立てるバイアス…。「つい、買わされてしまう…」禁断のテクニックを解説!
データサイエンスの知見から、
インサイトマーケティング(消費者心理に基づくマーケティング)に関わるお仕事をしている著者。
本書はキレイごとではなく、
人間の悪の側面、特にブックで根本煩悩と呼ばれる、
欲望
怒り
愚かさ
怠惰
不信
偏見
に着目し、行動経済学の代表的な知識を用いて消費者心理やヒットの原理を解き明かそうとする本です。
多くの面白く、馴染みのある事例や昔ばなしを用いながら解説されているのでとても読みやすいです。
M-1グランプリ、SDGs、FACTFULNESSのヒットなどなど、
身近で時事的な事例が多いです。
マーケティングとも関連付けて解説されているので、ビジネスに結びつけやすい内容になっています。
もっと深く行動経済学や統計学、マーケティングの知識を学びたい人は、
この本だけでは足りないかもしれませんが、
知識がある人にも、世の中の新しい見方を学べますし、
入門としても分かりやすくおすすめです。
時事的な内容も多いので、読むのは早ければ早いほど良いかなと思います。