戦術vs戦略,エキスパートvsゼネラリスト『ボトムアップ・マーケティング戦略』アル・ライズ、ジャック・トラウト
アル・ライズ、ジャック・トラウト
米国のマーケティング大家の二人による著作。
ポジショニングの重要性についての訴えが有名な二人ですが、
この本では、マーケティングの戦術、戦略について、丸山謙治氏による日本での事例も交えて学べる内容の濃い一冊
15章ありますが、
特に重要なところは
1章 戦術が戦略を決める
2章 現場に出向く
4章 焦点を絞る
7章 変更を加える
などでしょうか。
個人的に響いたところとも言えますが。
とかく企業はゼネラリストになりたがる癖がありますが、
この本の言うとおり、商品ラインを増やせば増やすほどブランド価値が毀損されていくのが分かります。
引き算の勇気、絞る勇気、戦場を変える勇気、
そして、間違いがちな上層部に歯向かう勇気を得られる一冊だと思います。
内容
著者の二人は『ポジショニング戦略』や『マーケティング22の法則』など日本でもロングセラー書でおなじみの世界的なマーケターです。
その二人が、『ポジショニング戦略』『マーケティング戦争』に続いて書いたのが本書です。
「現場主義」を徹底的に追求したマーケティング手法は、競争戦略に疲れを覚えた現代のマーケターたちに、目からうろこのヒントを提供してくれます。