必須リテラシー『統計学が最強の学問である』西内啓
西内啓 『統計学が最強の学問である』
マーケティングにおいて、いわゆるマーケティングリサーチの部門で必要となる、
「統計」について書かれた本。
この本の中では、例えば回帰分析、カイ二乗検定、p値、因子分析など、統計学の専門的な手法についても平易に解説されている。
マーケティング統計においては、外注が多かったりすると思うので、
そういった手法について全て使いこなせるようにするという必要はないかもしれない。
ただ、筆者が言うとおり、
「だから何?」というグラフや統計結果を見せてくるコンサルタントなどに対して、
自然と納得した気になることはよくあることだと思う。
例えば本の内容を借りれば、
「購入者と非購入者では、購入者の方が広告を覚えている人が多かった」
というデータやグラフを見せられて、
疑いの気持ちを持てるかどうかは重要ですよね。
もちよんこの本を、統計学を学ぶ入口として読むのも良いんですが、
最低限のリテラシーを持つために役に立つ本だと思います。
私もそうですが、数式が苦手で統計を敬遠しがちな人間にこそオススメかもしれません。